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［シンガポール　６日　ロイター］　英ベアリングス銀行を破たんに追い込んだ同銀シンガポール支店の元トレーダー、ニック・リーソン氏が着用していた立ち会い用のジャケットが６日、競売で２万１０００ポンド（約４９０万円）で落札された。英ガーディアン紙の電子版（www.guardian.co.uk）が伝えた。

　リーソン氏は１９９５年にデリバティブ取引を通じて１４億ドルの巨額損失を出し、同銀破たんの原因となった人物。落札金は、同銀の債権者に支払われることになる。

　内ポケットに「ニック」の刺しゅうが施されたストライプのジャケットを落札したのは、カタール系投資ファンド会社を経営するポール・テイラー氏。今回の競売は、ベアリングス銀の清算業務を担当する会計監査法人ＫＰＭＧが出品した。

　ＫＰＭＧは同紙の記事の中で「（元同僚によると）ジャケットはベアリングス時代にリーソン氏が着用していたもの」と述べている。



　ベアリングス銀行破たん後にシンガポールで３年半服役したリーソン氏は現在、アイルランドのフットボールクラブのジェネラルマネジャーをしている。