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ベアショック

週明けの金融・株式市場は大荒れの展開。米ベアー・スターンズ(BSC.N: 株価, 企業情報, レポート)が独自の生き残りを断念、わずか1株2ドルで買収されることになり、他の金融機関の資産劣化の懸念が一気に広がった。

 米連邦準備理事会(FRB)が日曜夜という異例の時間に緊急の公的歩合引き下げを発表したものの、信用リスク悪化に対する不安心理を抑えることはできなかった。ドル/円は12年半ぶりの水準となる95.77円に急落、日経平均も一時500円以上下げた。一方、米原油先物は東京時間に最高値を更新した。CTA(商品投資顧問業者)を含めたヘッジファンドがドル売り/原油先物買いのポジションを膨らませている。

 <ベアー自主再建断念のインパクト>

 今回のベアー・スターンズの救済劇は市場に様々な経路で影響を与えた。まず、米国の5大証券のひとつの同社の経営行き詰まり。ある証券会社のストラテジストは「自主再建できずに救済買収されたという事実自体、市場にとってはかなり大きなインパクトだ」と話す。さらに打撃を与えたのが1株2ドルの評価。同社株は下落を続けてきたが、それでも、14日の終値は30.85ドルだった。

 ある邦銀関係者は、今回の救済劇について「株式の評価が1株2ドルということは、実質的に破たん処理といえる」と話す。

 これが他の金融機関の資産に関して思惑を呼んだ。ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモシー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「ベアーの経営陣がこれほどディスカウントした水準で資産を手放す決断をしたことで、多くの企業のバランスシート上にある資産価値に疑問符が付いた」と指摘。米JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)が市場価格を大きく下回る価格でベアー買収を決めたことを踏まえ、「他の金融機関が現在の環境の中でどの程度の価値と算定されるか、という点が主な懸念材料」という。

 この邦銀関係者は、「当然、次はどこか、という話になる」と、市場のムードを解説する。

 金融市場が信用リスク悪化に対して過敏になっているなかでは、FRBの緊急の公的歩合引き下げはほとんど取引の材料にならなかった。

 また、FRBの対応策自体、市場が求めていることとは違う、との見方が出ている。

 前出のストラテジストは「問題の根本が信用不安なので、損失が発生すれば資本増強という選択肢になるだろうが、FRBは利下げや流動性供給で対応してきた。信用リスクの拡大が問題なので公的資金による資本増強がなければ、なかなかこの事態は反転しないだろう」という。

 <米金融政策反転まで原油高継続か>

 海外のヘッジファンドに詳しいある関係者は、「ヘッジファンドなどの短期筋は、米国発の金融不安は拡大する、とのシナリオで年初からドル売り/原油先物買いを進めてきた。これまではこの手法がうまくワークして利益を上げており、きょうの動きもそれで説明できる」と語る。

 為替市場では、ドル/円は98円前半と前週末のNYから下げて始まった後、米公定歩合引き下げ発表で99円台に持ち直す場面もあったが一時的でドル売りは止まらなかった。米原油先物も東京時間に111.42ドルまで買い上げられ最高値を更新した。

 この関係者は、「公的資金を決断できない米国は、FRBの利下げに過度に頼る構図になっており、過剰な流動性が原油などの商品に流れている」とし、「FRBの利上げがみえてくるまで、投機筋のドル売り/原油先物買いは続くだろう」とみている。

 このほか、きょうは海外大手金融機関の損失計上をめぐる報道も話題となった。英テレグラフ紙が16日、米ゴールドマンサックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)が30億ドルの評価損を今週発表すると伝えたのに続き、英フィナンシャルタイムズ紙も17日付の電子版でゴールドマンやモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)が少なくとも1億ドルの損失を追加計上すると伝えた。

 <クロス円も軒並み急落>

 為替市場ではドル/円だけではなく、リスク回避からクロス円が軒並み急落した。

 英ポンド/円は、ロイターデータできょうの高値198.73円から193.01円に下落した。対ドルをはじめ、円が全面的に買われていることが背景。「英国も深刻な不動産バブルだったので、ドル安の次の波がポンド安になっても不思議はない」(市場筋) との声も聞かれる。

 ユーロ/円はドル/円相場急落の影響で、一時152.10円まで下落。その後、ドル/円相場の回復に歩調をあわせ、153円台後半まで値を戻した。ただ、「ドル/円での円ショートに比べて、クロス/円での円ショートはぜんぜん切れていない」(市場筋)との指摘も聞かれ、今後はクロス/円の下落に弾みがつく局面もある、との見方が出ている。

 株式市場では、海外の短期筋が先物に売り仕掛けを活発化させ、日経平均の下げに拍車がかかった。「現在の株式市場は為替リスクに敏感になり過ぎている」(みずほ証券ストラテジストの北岡智哉氏)との声が出るほど、円高と株安が連動しており、値ざやを狙って短期筋が仕掛けやすい地合いになっている。

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